新型コロナウイルス感染症の影響で家族と家で過ごす時間が増えた近年。幼稚園や保育所へ通わせてることに疑問になるニュースも少なくありません。
しかし、初めての子育てはわからない事ばかり。失敗したくない!立派に育てたい!そんな思いで悩みを抱えていませんか?
確かに親の影響は子供の成長に大きく関わります。しかし、悩みがストレスになり育児放棄などになってしまうと本末転倒です。子供は大抵、一緒にご飯を食べるだけで幸せを感じ、成長します。
それでも、早期教育の為に何かをしたいという方に向けてこの記事を書いています。
- 早期教育で後悔したくない。
- 意味ないって本当?
- そもそも、早期教育の必要??
- 家庭で出来る早期教育はどのような方法がある???
まずは深く考えないでください。お金をかければうまくいくとは限りません。別にやらなくてもいいけれども、やってみてうまくいけばいい感じになるんじゃない???そんな軽い感じからはじめてみることをおススメします。
まずは何をするかではなく、何が大切で何がいけない事なのかを知るところからはじめましょう。
やらないよりはやった方が良い!かもしれない。そんな程度の事。
現在、幼児教育と言われるもの。教育方針,思想はたくさんあります。
例えば、モンテッソーリ、シュタイナー、テファリキなどの教育方針。フレーベルの教育思想、ペスタロッチの教育思想、コメニウスの思想。数えきれない人の思想や名言もあります。
どの時代も子供に希望を見出していますね!
大人の想いとは別に、幼児は遊びや生活を通して学び、人間関係の基礎を常に経験しています。そうやって育っていくもの。
しかし、コロナ下では家で過ごす時間が残念ながら増えているのも事実。そこに無意識的に不安が表れているのもなのです。
早期教育は意味がないという意見もあります。子供の成長はとてつもなく速い。物事が早く出来ても、数年後にはみんなできます。正直意味が無い!!!
確かに。目の見える部分ではそうなのかも言しれません。一人歩きが早く出来た!おむつが早く取れた!そんなの時間が経てば出来てしまいます。
ですが、脳、性格、気質についてはいかがでしょう?後から出来ることもありますが、今しかできない事もあります。そして、今しか出来ない育て方を一生懸命を行ったという親のモチベーション。結果はどうあれ、サクセスが重要になってきます。
やらずに後悔するよりも、やって後悔した方が良くないですか?
子供の為の教育ではありますが、親の為でもあります。教育をしたという老後に夫婦で話し合う苦労話も良くないですか?
言葉の影響力を知ってみよう
子供には真似る才能があります。子供にとって人生で一番最初にであるジン減は親です。常に親の姿を見て育ちます。つまり、親の行動すべてにおいて最も影響力があるということですね。
言葉を理解できない子供は真似るが生きる全てです。「親の背を見て子は育つ」とは昔からの諺ですが、実は当たり前のことなのです。私たち大人も小さい頃は無意識に親の行動を真似しています。親は子供の写し鏡。子供の言動は親が発した言葉です。
では、何を気を付けていけばいいのでしょうか?
ネガティブな発言を減らしましょう
一般社会でもネガティブ思考を求められることがありますよね。「もっとポジティブな案を出してください!」そういった会議も多いのではないでしょうか?
ポジティブな考え方が出来る人と出来ない人ではそもそも脳が違います。それは小さい頃からネガティブに考えていた結果が根源であり、その思想は大人になっても消えることはありません。
幼児の経験は人生において深く影響があり、特に言葉づかいは幼児育成にとって重要なポイントです。
- 一方的に親の自分の言いたいことばかりを伝えていないか。
- 人を傷つけたり、批判的な言葉づかいをしていないか。
- 「どうしてこんなことができないの」など、ネガティブな表現になっていないか。
言葉を選ぶだけで幼児教育の基礎は出来ます。まずはご家庭での言葉遣いを見直してみましょう。
赤ちゃんは、親の声、においを理解している
赤ちゃんは、新生児の頃から既にお母さんの声を聞き分けることはでき、生後6カ月の頃には既に大人とほぼ変わらない聴力を得ていることが科学的にも証明されています。
今、いちばん売れている育児シリーズ「はじめてママ&パパ」の人気タイトル『はじめてママ&パパの しつけと育脳』でも解説されています。
つまり、
言葉を理解してはいないが、聞けている。
真似る天才の幼児は、胎児で親の発する声を聴き分け、乳児で言葉を脳にインプットしていきます。発達と共に発声が出来るようになります。以降の成長速度は二次関数のように急激に伸びていきます。
親の発言、選ぶ言葉の重要性がご理解いただけると思います。
また、声の聞き分けと同じくらい赤ちゃんの嗅覚は、生まれた時点で鋭いといわれています。生まれてすぐに嗅覚が鋭い理由は、視覚が未成熟な段階でも生きていくために必要な能力というわけです。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。中でも嗅覚は年齢を重ねても比較的残りやすいと言われています。聴覚と嗅覚は生きる為には重要性が高いのが分かりますね。
妊娠後期の赤ちゃんは外からの刺激を感じるそうです。
お腹にいる頃から教育は始まっているのかもしれませんね。
共感を示す重要性
共感するという行動は肯定認証を意味します。
ビジネス理論でも活用される「マズローの欲求5段階説」。人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである。心理学者アブラハム・マズローが提唱し理論化した「欲求」の中に承認欲求と言うものがあり、人間は他からの承認されたい。それは年齢関係なく持っていますことを意味します。
- 共感を示すと子どもの神経系は発達する。
- 子どもに幸福感を与える。
- IQは語り掛ける事で向上する。
脳の神経細胞は0歳~2,3歳の間に急速に進みます。幼児教育はこの間が重要とされている理由です。
2015年、板倉昭二,開一夫の論文。乳児における共感の発達―その認知基盤と神経基盤―によると、3歳くらいまで他者との関係性にも年々変化があるのが分かりました。
親が子供に対する共感は、子供が他に対しての共感力の発達を意味しています。つまり、他人と共存する一般社会で生きる為に適応できる能力を育む原点になります。
他人と共感する。それはつまりコミュニケーション能力という事ですね。
子供の幸福感って何?
簡単に幸福感と言われても何の事かわかりませんよね。
科学的にも証明されるような論文も世の中にはありますが、子供の幸福感。それも自分の子供が幸福に思えるようなことは表情を見ればわかるものなのかもしれません。
大人でもそうですが、幸福感は承認によって得ることが多いです。子供も同じことで、子供の表現に対して市怒りとリアクションをしてあげることが幸福度に繋がります。多少オーバーリアクションでも良いと思いますね。
逆に気を付けなければいけないのが幸福度を下げる行動です。心理的コントロール、行動コントロール。制限をかけるという事です。
「あれがダメ」「これはだめ」そういった静止するようなネガティブ思考を行う際は理由を踏み込んで伝える必要があります。子どもになぜそういう制限を設けたのか、なぜそういう期待をするのかを説明して、子どもの意見を必ず聞くことです。
もちろん、物理的に危ない場合。人を傷つける行動、あるいは生命が危険にさらされるような行動は無理にでも止める必要はありますが、生活をする中で自発的行動を制止するには納得のできる理由を添えてあげる必要があるという事です。
一般的な社会でも同じですね。
親子で会っても他人。「親しき中にも礼儀あり」そういう諺もありますよね。
IQを上げる!それは必要なの?
そもそもIQとは何でしょう?
知能指数とは、数字であらわした知能検査の結果の表示方式のひとつである。知能が高いほど数字が大きく、知能が低いほど数字が小さくなる。知能指数の算出には2種類あり、「生活年齢と精神(知能)年齢の比」を基準とした従来の方式と、「同年齢」を基準とした方式がある。
Wikipediaより
IQは年齢によって変わります。算出方法も複数あり、国によっても違いがあるのかもしれません。IQはあくまで目安であり、高ければいいというものでもないのかもしれませんね。
ですが、遺伝子により脳が生成されます。性格や得意分野、体格、人間を形作るすべてにおいて遺伝は大きな影響がある事が様々な研究により解明されてきました。
慶應義塾大学文学部教授、安藤寿康先生の言葉。
よく遺伝と環境はどっちが大事ですかと質問されます。でも、どちらも大事なもので、切り離して考えられません。遺伝と環境は複雑に絡み合って、重要な役割を果たしているのです。生命現象はもともと複雑なものです。それを単純な理論に落とし込むのでなく、複雑なまま理解することも大切です。
(引用元:慶應義塾大学|遺伝と環境は人の成長にどう影響する?ふたごを調査して実証的に研究)
近年よく耳にするのは遺伝と環境の影響は、大まかに50%
社会で生活するには他人との共存を避けることはできません。必ず誰かと接し、生きていきます。影響を受けない方が無理な話です。いくら遺伝子が素晴らしくても育てる環境が無ければ育ちません。その逆もしかり、環境さえ整っていれば世界の頂点は無理でも日本の頂点になれる可能性はあります。
ウサイン・ボルト選手の世界記録。100mを9秒58より早く走るには理想の体格、遺伝子も要素として重要な訳です。
生活スタイルは人それぞれ。遺伝子や家庭環境、社会環境、たくさんの要素が複雑に絡み合った結果で人間が育っていく。これをこうすればこうなる。そういった簡単なことではないのが教育です。
なにからはじめたらいいのでしょう?
今できる幼児教育
深く考える必要はありません。まず、ご自身の回りを見渡してみましょう。
- ちゃんと子供の様子を見ることが出来ているか。
- 自分の発言や行動を客観的に見ているか。
- 様々なコントロールをし、窮屈な教えを行っていないか。
ほんの些細なことからはじめていきましょう。
例えば、子供にYouTubeを見せなくないと言いながらも親はケータイを常に見ている。子供の言葉遣いを注意するが、親も同じような発言をしているなど。良くある事です。
幼稚園や保育所で覚えてきた言葉をいきなり否定する。こういった事も幸福感を下げる一つの要素かもしれません。
ご家庭の方針に合わない場合も、まずは承認してあげる。そして徐々に修正をしていく方法を見つける方が教育者として立派なのではないでしょうか。
子どもの存在が夫婦関係に亀裂!!!
「子は鎹」この諺は事実です。しかし、ある条件はあるとは思いますが。。。
子供には親は重要とよく言われていますが、子供の成長は親が居なくても育ちます。教育上で親の存在は居た方が良いかもしれませんが必須ではありません。
夫婦関係が最悪な家庭と、母子家庭で愛情を最大に奉げた家庭。どちらが将来人間性が高いと言えるかはわかりませんよね。
あくまで理想ではありますが、幼児教育の上で夫婦の関係性は変化します。大きく影響するのは成人後かもしれませんけれども。
子育てと夫婦関係は全く別物です。ですので深く掘り下げるお話は別の記事で行いますが、影響はあるという事だけ理解していてくださいね。
まとめ
幼児教育で人間性を育てるにはどうすればいいかを考えてみよう。
- 言葉の影響力を知る
- 共感性を高める
- IQを追いかけるよりも、育てる環境を整えよう
- 夫婦円満は教育にとって大切
今回はこの内容でお伝えしました。
重要なのは、日々の言葉遣いと共感性です。それを確認してみるのも一つのアイデアとしていいのではないでしょうか?
コロナ下で集団行動が制限される中。どのように育児教育を進めていくかは家庭教育が今後大きくウエイトを占めてくるかもしれません。
対面授業が減り、リモート授業が増える中。人を育てることはどう変化していくのか。社会すべてにおいて変化が多い時代となっています。
今までの大きな教育からマイクロ教育への変化。それが人それぞれの個性へと繋がり、今後の社会が求めるのかもしれません。