教育。
人類にとっての永遠のテーマの一つと言える教育。世界の歴史を見ると多彩な思想が存在します。
子供を授かると感じてしまう生命の神秘。
子供は不思議。
親は子供にたくさんの夢を託します。理想を押し付けてしまう場合もあるかもしれません。こうなってほしい、あんな風になってほしくない!考えた事はあると思います。
しかし、実際は親の心子知らず。大きくなればなるほど、親の言うことを聞かなくなりがちです。
自分がそうだったからね・・・。
そんな無理な挑戦しようとしているのが私たち親です。皆さんもあの手ことの手を使って育てているものだと思います。
子供を育てる時の壁はこの教育について。初めての子育なら、わからない事ばかりでしょう。
そんな時は経験者に聞くのが一番です!
「わからない!」と一人騒いでいても始まらない。
はじめてする事はすべてわからない事ばかりです。教えてもらわないと普通はできません。と、言っていても子育てを教えて!と、誰にでも聞くわけにもいかないのが現代の日本。親が学ぶ努力をし、子を導く必要があります。
他力本願で子育てをすると確実に失敗します。そして、親の努力は子供はしっかりと見ています。
私たち親がまず学んでいきましょう。
学力、勉強は小さい子供から立派な大人になっても出来ますし、向上します。また、人工知能(AI)が進化するほど人間はAIに勝ることはできません。知識だけではダメな時代がやってきます。
人間性とは。AIには無い「○○らしさ」とはなにか。
人間の性質は幼少期の環境で大きく変化するという性質を持ちます。では、幼少期にどのようにすればこれからの社会に適応できる人間として育てることが出来るでしょうか?
まずは歴史上の思想家が唱えた考えを知り、偉人の教えを現代教育を学び、家庭で実践できるでしょうか?
これからの未来を担う人間に育て上げる方法。まずは歴史を見ていきましょう。
教育思想は宗教ではない!
歴史を見ていると時代背景があります。勉強したくても出来ない時代がありました。宗教的に禁止されていたり、学者を迫害していた国も過去にはありました。
現代は教育を平等に行われている幸せな日本。と言えますが、世帯年収による教育格差も年々増え続けています。
世帯収入・・・。。。我が家、大ピンチ!!!
学力を上げる教育の格差は塾に通わせたり、学校を選んだりすることによる収入格差が重要な原因の一つ。東大に入学させるにはそのための勉強が必要です。独学で東大入学する天災もいるかもしれませんが、一般的には塾や偏差値の高い高校に通わせることで目指すと思います。
ちなみに、高校3年間の学費を考えると、公立高校と私立高校では約3倍の差があります。もちろん学費以外にもたくさんお金はかかります。
大きくなるほどお金かかる!!!
ですが、幼児教育についてはどうでしょう?家庭で行えることもたくさんあり、収入による影響はまだ比較的優しいと考えます。
幼稚園や保育所に通わせるメリットはたくさんありますが、ご家庭での教育が人間を作る上でとても大切だと思いませんか?
それでは、偉人たちの意見を聞いていきましょう!!!
トマス・モア(1478-1535)
ユートピアとは、贋物のひとつもない社会をいう。あるいは真実のひとつもない社会でもいい。
トマス・モア
イングランドの法律家、思想家、人文主義者。政治・社会を風刺した『ユートピア』の著述で知られる。大法官までのぼりつめたがヘンリー8世により反逆罪で処刑された。没後400年の1935年にカトリック教会と聖公会で聖人となる。
出典:Wikipediaより
『ユートピア』(1516)では万人皆労の平等社会を構想して、労働に関する教育がすべての子どもに対しておこなわれることが理想とした著作。
言葉の教育と教育方法に強い関心を持っていたトマス・モア。教師が口述し、子どもが復唱する伝統的な教え方ではなく、幼い子どもでも理解しすく興味が持てるような方法。身近な事物を視覚化や、簡単な伝え方をする教育を理想としています。
トマス・モアは、子供たちに厳しく罰せず、温かくユーモアにあふれた人間に育って欲しいという願いがあったそうです。愛情をとてもかけて接していました。そういった意味から、家庭教育を担う母親にも責任がある考えを示します。
500年も昔の人物でありながら、子どもたちへの教育思考に現代にも通ずるものがあります。愛情深い親の下で、礼儀作法を身に付け、勉強に励み、しっかりと遊びながら健康に育っていく。トマス・モアが想い描いた理想郷にはそういった意味も含まれているのかもしれません。
コメニウス(1592-1670)
教育とは全人を開発することである。
ヨハネス・アモス・コメニウス。モラヴィア東部ニヴニツェで生まれた教育学者。
出典:Wikipediaより
論理性と普遍性のある教育論を構想です。
「あらゆる人が、あらゆることを、あらゆる側面から教える」近代的な教授学の祖になっているコメニウス思想。現代の教育の基礎。多面性な方法によって教育方針は今も同じです。
つまり・・・。
現代の「学校」システムを作った人。
義務教育=期間は計9年間。学校と言う施設に毎日通い、たくさんの先生から学びます。
当たり前になっていることですが、コメニウスが生きた時代では教育システムは存在していませんでした。人類皆平等に教育を受ける権利はある。その思想をまとめたものが『大教授学』という思想。そして、『世界図絵』や『遊戯学校』などの教材を作成した人物です。
『大教授学』『世界図絵』『遊戯学校』等など。近代学校の構想を打ち立てたのが、コメニウス。つまり、近代教育の礎を作った人物dという事です。。教育原点であり、超重要思想です。
どんな人かはわかったけど、結局何がしたかった人なの?
コメニウスの思想を紐解くと、子供たちの発達はすべての行為に無駄は無く、すべて必要な活動である。つまるところ、遊びから学び、その経験から得る。子供の感覚を大切にした教育方針、たくさんの物事に接する事で進歩していくというし考えです。
発達段階区分 | 学校体系 | 教育の目的 |
乳幼児期 (1~6歳) | 母親学校 | 遊びの中から事物を見て、聞いて、触れて、味わう。「外部感覚」交わり、識別する。 |
少年期 (7~12歳) | 母国語学校 初級学校 | 文字の読み書き、描写、歌や数字を使ったことを通して、記憶力や手足の訓練をする。 |
青年前期 (13~18歳) | ラテン語学校 ギムナジウム | 感覚で集めた事物について「それは何か?なぜか?」を問う。知識と技術を通じて、認識力と判断力を磨く。 |
青年後期 (19~24歳) | 大学及び旅行 | 調和を保つ意志を培う。精神の調和、肉体の生命機能の調和。を保つ能力。 |
すべての子どもに教育を受ける権利があるとする主張。この思想は後の思想家たちに強い影響を与えます。過去から学び、少しずつ前に進む。教育だけではなく、物事全ての心得のような思想ですね。
ジョン・ロック(1632-1704)
大人の議論よりも、子供たちの予期しない質問から教えられるところが多い。
イギリスの哲学者。イギリス経験論の父と呼ばれ、主著『人間悟性論』(『人間知性論』)において経験論的認識論を体系化。また、「自由主義の父」とも呼ばれ、政治哲学者としての側面も非常に有名である。アメリカ独立宣言、フランス人権宣言に大きな影響を与えた人物。
出典:Wikipediaより
彼の思想は人間の全ての知識は我々の経験に由来する。そもそも、人間は生まれたときは白紙!経験することで成長する!!!
ごもっともな意見ですよね。
人間は生まれてすぐ行動が出来るしますが、生物ではありませんよね。馬や魚など生まれてすぐ立てたり泳げたりしますが、人間は何もできない状態で産まれます。それでも地球上最強生物であるのが我々ホモサピエンス。その意味を比喩して白紙(タブラ・ラーサ)であると言っています。
子供は白紙のキャンパス。経験と言う絵具でキャンパスを美しく彩り描きましょう。
そういう事です。
ですが、彼はこうのような言葉も残しています。
健全な肉体に宿る健全な精神をつくることこそ、教育の目的である。
健康な体をキャンパス。健康な心身を絵具として例えるジョン・ロック。
哲学者の残す文章っておしゃれですよね・・。
子どもの自由な活動・自発性の信頼、幼少期の印象・練習・習慣づけ。多岐にわたる人間育成の可能性が現れると提唱しています。
『人間知性論』では、教育でもっとも大事なことは「習慣」の形成である。という言葉も残しています。
本当にたくさんの名言を残している哲学者です!
人間と言う生物を研究し、様々な分野の知識を持って結論まで提唱しているジョン・ロック。幼児教育のみならず、学生、社会人。全ての考え方に共通する思想を持つ人物です。
ルソー(1712-1778)
自然にかえれ。
哲学者、思想家、小説家、音楽家。もはや何者かわからないのがルソー。
そんな彼が教育思想を綴ったのが、著作『エミール』。
有名どころのルソー。「消極的教育」は有名!
簡単に言うと、子どもたちの自発性を優先。大人は黙ってみてるだけ!!
親は消極的になりなさい!!!っていう考え方です。子供の行動を見る。援助する事に徹底をする。
例えば、自然で遊んでいる姿をただ見守るだけという考え方です。自然の中から得れる知識は多く、体験しながら成長していこう。という思考です。
ルソーが生きた中世キリスト教社会。子供にとっては辛い時代です。
子どもは原罪にまみれた存在!だから、しつけをしてまともな人間しよう!!!
今では考えられないかもしれないですが、そう思われていた時代がありました。そんな中、ルソーは異を唱えます。
エミールの一節。
子どもは、生まれつきよい心を持っており、子どもには子どもの世界がある!
子どもは「小さな大人」ではなく、「子ども」である。そう唱え革命を起こします。ルソーは子どもの人格や自由を尊重する立場になり、子どもの心身の発達に応じた教育を行うべきである。もちろん、個人差のあることを認め、一人一人に応じた教育を提唱しました。
著作『エミール』 から読み解くルソーの教育思想
- 第1編:乳幼児の健康とその他の配慮。
- 第2編:話し、食べ、歩くことができるようになって以後、12、13歳くらいまで。感覚を働かせる時期、快・不快の原理。消極教育。
- 第3編:12,13から15歳くらいまで。好奇心が出てきて、勉強が何のために必要か、有用性を学ぶ時期。
- 第4編:15歳からの青年期。理性の時期。道徳教育、市民としての教育。幸福、完全性といった抽象的概念を獲得する時期。
- 第5編:結婚の相手を選ぶ時期。社会的政治的教養を高める時期。
なんかよく似た考えを見た気がしますね。
そう。コメニウスの考えによく似ていると思いませんか?
コメニウスの理論も学校でした。ルソーも年齢によって分けています。教育のルーツを知る事で理想の教育が見えてくると思います。
3種類の教育方針。
①自然の教育ー私たちの能力と器官の内部的発展の教育を指し
②人間の教育ー子どもを取り巻いている人間が子どもに教える教育
③事物の教育ー事物の教育
天才ルソー。私のような凡人には言ってることが分かるものとわからないものがある。
ルソーの言葉をすべて鵜吞みにしても時代が違うので出来ない事もあります。ルソーの考え方をうっすらと理解し、家庭でどのようにすれば使えるのかを考える必要がありますね。
本当の教師は父親であり。本当の乳母は母親である
ルソーの残した文言。簡単に言うと、親は子どもへ一生懸命たくさん時間を使って愛を注ぎましょう、父親は子どもを社会人に育て上げましょう。
母は子供に最大の愛情を。父は子供に最大の経済支援を。って感じですかね。
エミールで描いたルソー思想。後にカントの教育論や、フレーベルやマリア・モンテッソーリといった幼児教育、保育手法を実践している人達に大きな影響を与えており、現代でも人気沸騰の教育理論となっています。
カント(1724 – 1804年)
敬虔で慈愛に満ちた母の姿。道徳観に大きな影響!
カントの教育理論は幼少期の母との過ごした時間に大きな影響を受けています。カントの教育理論、手法など具体的な考えはありますが、根本は道徳観につきます。
カントにとって人間であるための要素は「自律」と「自由」です。ですが、ここでの自立は「自らの思考と判断によって自分の行動を抑制できる段階」カントは16歳ごろだといっています。
教育というのは本当に奥が深く、壮大なテーマです。
自然的教育とは
自然的教育は、人間以外もする行動の事です。優しさ、楽しさ、怖さなどの感情的な要素と言えるのでしょうか?人間の内面から現れる感情の教育です。
例えば犬がお腹のすいた子犬に母乳をあげる。鳥が小鳥の為に餌を獲ってあげる。
実践的教育について
実践的教育は、人間しかしない行動。主に「しつけ」と言われることです。実践的教育は3つにわけることが出来ます。
- 熟達性・・・・・学んで得た知識(技術、資格、特性)
- 世間的怜悧・・・学んで得た知識を活用する技術(資格を活用する)
- 道徳性・・・・・カントが目指すのは,「定言命法」。自己を律する人間です。
人間が社会で生きる為に必要な特徴、特徴を生かして人間社会で自分を他に売り込む
道徳的であるという事は定義が非常に難しいです。これは自然的教育に近いものがあるかもしれませんね。他人、社会貢献の為に。
人間性を育てるという事は道徳心を育む。カントが目指した最終的な目的。それはきっと、幼い頃に過ごした母親との思い出と重ねているのでしょう。
つまり、幼少期の母親との時間を非常に大切にしている思想家、それは心優しい人間という事でしょうね。
ペスタロッチ(1746–1827)
孤児や貧民の教育に尽力したぺスタロッチ。孤児や貧困の子どものための学校( 孤児院設立、貧民院設立)を設立をしていました。著書もたくさん残している教育の第一人者と言える思想家です。
人の内面を作り上げることが目的。
「生活が陶冶する」という有名な言葉の意味ですが、人間は知識を教えるのではなく、幼児が生活での体験が人間性を作り上げる。ザックリそういう考えです。
ペスタロッチの人間教育とは、3段階で構成されています。知識教育、身体的教育、そして最大の目的である心情的教育である道徳教育を以て完成に至ります。
この思想についてペスタロッチは生涯をかけて理想の教育を思索しました。ルーツとなるのルソーの教育思想。その思想を自らの教育理念と掛け合わせた後、フレーベルやヘルバルトなどの次世代教育思想家へと伝えました。
ペスタロッチが生きたのはフランス革命の頃。彼が残した「玉座の上にあっても、木の葉の屋根の陰に住んでも、本質においては同じ人間」。その意味は王様も物乞いも同じ人間である。生きた時代に向けての皮肉も込められているのでしょうかね。
フレーベル(1782-1852)
ドイツで世界初の幼稚園(キンダーガルテン)を創設した人、フレーベル。現在の幼児教育の根幹となる遊びを中心とする教育の礎を築きました。主に幼児期の遊び教育を重んじ、現代も教育現場で使われている積み木の原型のような独自の教育道具(おもちゃ)である恩物を創ったことが有名です。
フレーブルの思想は創造的な活動です。
「子どもは5歳までに一生涯に学ぶすべてを学び終える」すなわちそれは、創造する力は5歳までに培われるという言葉を残しています。
とりあえず小学生に上がる前までは自然と共に遊ばせろ!って感じですね。
フレーブルにルーツはペスタロッチ。ペスタロッチの思想と根幹は同じと言えるのではないでしょうか?家庭における生活や教育、特に母親の関わりが重要視してます。
子どもたちは自然に触れながら遊び、植物を育て、自分と重ねる事で成長の意識が芽生える。すべては幼少期に遊びを通して自然界の仕組みを理解し、自らの創造力を養う方針です。
現代の言葉で言うと、非認知能力。
ヴィゴツキー (1896-1934)
ヴィゴツキー。心理学におけるモーツァルトと呼ばれる。心理学において多大なる功績を残しています。
近代になるにつれ考え方が難しくなってきます。
ヴィゴツキーは心理、法学、歴史、哲学、文学、美術など多彩な知識を持つ秀才な人物です。
「発達の最近接領域」という概念を提唱。子どもが物事を一人でできる限界と、援助があれば成し遂げられる境界。簡単に言うと・・・。
子どもは親や教師、仲間から教えられたり、模倣をすることで新しい問題や課題が出来るようになります。子どもは他人との関わり、教えを乞う事で、常に自分一人でするよりも多くのことができる。
出来るようになるまで自然に待つのではなく、ヒントを与えて成功へと導くことで物事が出来るようになる。
元日本海軍の山本五十六さんの格言
やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ
これはビジネス書でよく見かける格言です。年齢関係なく知らない事をする場合、普通出来ません。子供だから出来なくて当たり前、大人だから出来て当たり前。そう思考が固まっているのは現代社会での悪しき習慣です。
子供と大人が違うところは、「発達の最近接領域」は知らないうちに生活の一部になっている。つまり、良いことも悪いことでも子どもは身近にいる人の模倣をする。
親の教育方針関係なく誰かの真似をします。保育所や幼稚園で覚えてきた行動などが良くある例です。たくさんの刺激を吸収し、真似る事で成長をしていくのです。
どこで覚えてきたかわからない事が口癖になる。そんな困った経験ありませんか?
ヴィゴツキーの思想は偉人達の思想を近代的に洗練し生活をする中で直面する出来事にフォーカスしてるのではないでしょうか。
しかし、この思想は幼児と言うよりは少し自我が出てきたころから始まる思想のようにも感じます。無意識な状態。具体的には2歳までの頃でしょうか?真似ることが出来ない状態から抜け出した人間が行う行動だと思います。
ジャン・ピアジェ (1896~1980)
心理学者。心の発達を研究する発達心理学(developmental psychology)の理論は世界中で知られています。
なかでも、発生的認識論(genetic epistemology)は子どもをどう成長させるかを知ることで、発達支援しやすく理論です。
ヴィゴツキーと同じ年代の心理学者。彼の思想もより深い心理を追求している為、非常に難しい理論で構成されています。
- 感覚運動期(0歳~2歳)
- 前操作期(2歳~7歳)
- 具体的操作期(7~11歳)
- 形式的操作期(11歳〜)
年齢によって分ける思考はコメニウスやルソーのルーツと言えるのではないでしょうか?
0歳~2歳の感覚運動期。この時期が重要な機関という事が言えます。歴代の思想家が提唱してきた知能ではなく、道徳的思想を育むのはこの感覚運動期に感じる愛情が重要だと思います。
具体的には自然と触れ合いながら自由な運動。母親とのスキンシップでしょうか。
物事に理解できない時期でもあるので、説教はNGですね。
感覚運動期以降は自我も生まれてくるので教育にもテクニックが必要になってきます。喧嘩のなだめ方、イヤイヤ期の対応の仕方など。教育者が感情的にならないような対応を心がけるようにしましょう。成長していくうえで臨機応変に教育方法を変化させていく事が必要ですね。
ピアジェ理論は間接的に教育者の羅針盤となります。歴代の思想家が考える子供についてを理解し、実際に育てるうえで親としての心の支えになってくれると思います。育児の苛立ち、ストレスは感じてしまうものですが、子供と同じ立場ではなく、教育者としての思想を持つことで保たれるはずです。
まとめ
幼児教育についての歴史的人物が提唱する思想を紹介しました。
文部科学省HP 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の方向性も過去の教育者思想に沿った内容を目指しているようです。
ですが、過去と比べると現代にはネガティブな事柄も多くあります。家庭教育力の低下、地域社会の教育力低下、少子高齢化、国際化。生活をする環境によって大きく違いが出てしまう幼児教育の環境となっています。
幼児教育の改善は一枚岩ではありません。言ってしまえば国政にもかかわる問題に発展するでしょう。そんなに大きなカテゴリーで我が子を育てる認識はありません。
歴史を知り、現状を知り、そして普段性生活する家庭の中でどのような教育を我が子たちにするか。それだけを真摯に考えていけばいいのではないでしょうか?
ですが、海外にはさまざまな宗教と言う教えの根幹がありますが、我々日本人には宗教への知識は非常に乏しく、道徳心への理解が少ないという事がいえるかもしれません。
人間と言う知的存在になるには教育が欠かせません。知識のない人間は動物と同じと説く思想家多くいましたよね。
心を養い、知識を育み、そして道徳心を持つ。それが思想家たちの求める人間性なのです。
正直、いくら考えても答えは出ません。
一つ言えることは・・・。
今を大切に、出来ることをひとつづつクリアしていく事。幼児期には出来るだけ共に過ごす。大きくなる姿を見ながらともに歩んでいく。喜怒哀楽を見せ合いながら、最後は優しさで包んで育てる。難しいようですが、単純なことなのかもしれませんね。