【テファリキ】ニュージーランド発の幼児教育、テファリキを家庭で取り入れよう!

テファリキ
うぐいす君
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海外にはどのようなお幼児教育の考え方があるのでしょう?

ふくろう先生
ふくろう先生

国によって様々ですが、今回はニュージーランドで取り入れられている幼児教育方針を知っていきましょう。

ニュージーランドで発祥した幼児教育のカリキュラム「テファリキ」をご存じですか?世界中から注目を集め、豊かな人間性を育てようという概念の教育カリキュラムです。

「テファリキ」とはどういうものなのか。皆さんのご家庭で取り入れることによって幼児教育をより素晴らしいものにする一つの方法として紹介します。

ふくろう先生
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その前にニュージーランドとはどのような国、人柄なのかを知っていますか???

ニュージーランドはこんな国

うぐいす君
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まずは小話でも聞いてもらいましょうか☆彡

私がニュージーランドに興味があるには理由があります。

数年前の事、とあるご家族と交流をしたことがありました。

当時、レストランで働いていた時によくお越しになるお客様。仕事が忙しいらしく帰りが遅くなってしまう為に外食が多かったそうです。私はどちらかと言うとナチュラルな接客を好むタイプなので、気軽に話しかけていると馴染んできました。そして、いつの間にかご家族でも食事に来ていただいていました。その家族がニュージーランドの方だったのです。

うぐいす君
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ご息女はそれはもう、ハリウッド女優かのような超美貌!!!

とても仲良くさせていただきました。ニュージーランドの話を聞いてみたり、教育方針について話してみたり。子供は感性豊かに育てたいという言葉がとても印象に残っています。

ご息女はインターナショナルスクールに通い、演芸会にもお誘いを受け見学に行ったこともありました。インターナショナルスクールの教育方針は日本の教育とは大きく違う事に驚きを感じながら様々な国籍の子供たちがみんな仲良く関係性を築き上げている姿。私が育ってきた日本教育とはこれほど違うものなのかと感じたきっかけです。

うぐいす君
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ちなみに、インターナショナルスクールのサッカーグラウンドは綺麗な芝が敷いてあり、本場ヨーロッパを思わせるような迫力のある練習風景が楽しめます。笑

何と言っても国際交流が日常的。飛び交う言語は英語を中心に日本、中国、フランスといろんな言語がだったように思います。基本的には学校内では英語だと言っていた気がします。

私は仕事柄ワインの勉強をしていましたが、その際にもフランスと同じくらいニュージーランドに惹かれていたのをきっかけにどのような国なのかを知りたくなって調べていた経緯もあります。

ニュージーランドは形的にも日本と似ている気がしませんか?免責的にも一回り小さいくらいな気がします。

私はニュージーランドに行ったことはありませんが、いつかはそのご家族を訪ねて行ったみたいと夢に見ている次第です。人口より多い羊たちとニュージーランド特有のワインを楽しみながら大自然を感じてみたい。そんな豊かな国から始まった教育方針がテファリキと言うわけです。

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「テファリキ」とはなんですか?

テファリキとは、1996年にニュージーランドで導入された幼児教育のカリキュラム。0歳から小学校に入るまでの子どもたちのための教育課程を指します。ニュージーランドでは幼児教育施設などの機関で使用。特徴は幼児の個性、主張を重視します。

ふくろう先生
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大人が「これをしなさい!このようにしなさい!」と言うような指示は出さず、子供の主体性の成長を促します。

人の成長は、社会生活に大切な社会的・文化的な学びを子供のころから接する事で学んでいきます。集団活動の強制せず、一人ひとりの意思を尊重する。今までの日本教育とは正反対なイメージですが、これからの時代は個性を豊かにする意味では最適なのではないでしょうか?テファリキは自由に遊び自由に学ぶ。元気さえあれば大丈夫!昭和の頃にそう育てられてきた私たちが受けた教育方針。海外では人気です。

重要なのは、子供たちやその家族が属するコミュニティです。コミュニティに密着し、色々な視点から子供を個の人として理解してします。

日本の幼児の成長チェックでは「○才までに○○ができるように」と言う成長の指数と思われる目安があります。ですが、テファリキではこういった枠にとらわれる目安がありません。テファリキはさまざまな遊びの空間を用意したり、動物の飼育ができる場所、釘や金づちを使って大工さん遊びができる場所など様々なシチュエーションを作ります。それぞれ好きな場所で好きなように、思いっきり遊びながら「自ら考えていくプロセス」を習得していきます。他人との差を気にすることは全くありません。

また、危ないと思われる事も挑戦させていきます。大けがをするようなことは抑止しますが、多少の怪我。擦り傷や切り傷などをすることにより痛みを知る。そして再び同じ怪我をしないように自らが学んでいく事が成長過程において重要です。

テファリキ定義

「テファリキ」4つの原則

Empowerment……学び、成長する力を身につけさせる
Holistic Development……学び、成長していく全体的なあり方を反映する
Family and Community……家族や地域のコミュニティなどより広い世界で学ぶ
Relationships……さまざまな人々や場所、物との関わりから学ぶ

「テファリキ」5つの要素

Well-being……健康と幸福が守られる
Belongings……子どもと家族が所属感を得ることができる
Contribution……子ども一人ひとりの社会貢献が価値あるものとされる
Communication……さまざまな文化や言語、象徴が守られる
Exploration……さまざまなことを試したいという探求心を通じて学ぶ

つまり、

  • 不思議に思うこと
  • 学びたいこと
  • 解決しなければいけないこと
ふくろう先生
ふくろう先生

一般社会にとっても大切なことですね。

テファリキでは教育者の役割がとても重要!。

スーツを着たマネージャー
ふくろう先生
ふくろう先生

先生や保育士さんが、とても重要になるのがテファリキの特徴です。

テファリキの特徴は教育をする大人の考え方が重要という事。一方的に、子どもたちに指導するのではなく、一緒に学びかつお互いに成長していく。その過程がテファリキが他とは異なるユニークな特徴です。

ふくろう先生
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結果ではなくサクセスを重要視します!

「テファリキ」のメリット

テファリキに沿ったカリキュラムには以下のようなメリットがあります。

「ラーニングストーリー帳」で子どもの成長がしっかり把握できる

「ラーニングストーリー」という連絡帳。この連絡帳にはポジティブな内容のみを記入しします。例えば、子どもの様子を写真付きで。ほんの些細なことを書く。日記なようなイメージでしょうか?すべての事を子供と関わった者であれば誰でも書きます。

複数の大人達が子どもの成長を見守るという意味では、日本の昔でいう「ご近所さんも一緒に子供を育てる」と言う生活様式と似ている部分があるのではないでしょうか?そして、とりあえずポジティブシンキングを忘れない事。すべてを肯定することにより親自身が子育てに自信を持てるようになります。親の姿勢が子どもの自己を肯定感を育むきっかけにもなるのです。

うぐいす君
うぐいす君

当たり前と思っていても、実際に出来ているかと言われると・・・。

ふくろう先生
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実際は出来てませんよね!それがいままでの日本教育の根幹です。

適応能力やリスクマネジメント能力などが育まれる

ニュージーランド・フィティアンガにある「リバリー乳幼児教育センター」の園長・カースティ・ミラン先生によると、テファリキに沿ったカリキュラムでは、子どもの困難に負けない力忍耐力回復力適応能力創造性失敗(リスク)を嫌がらずイマジネーションして乗り越えていく力が強くなるそうです。テファリキでは、日々自然や人間を相手に「どうやったらできるか?」を常に考えて行動するため、こうした力が育まれやすいとのこと。

つまりは、考える力を持たせるという事です。結果を求めるわけではありません。考えて挑戦することに意味があります。そもそも幼児教育に成功を求めてません。失敗が学びです。成功は失敗の先にあります。失敗は挑戦しないと始まりません。挑戦は行動から、そして行動は考えがあるからです。

考える力はすべての行動の根源。教育者があれこれ言うのではなく、まずは自ら考えて行動する事から始まります。

ふくろう先生
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教育者が大切。

コミュニケーション能力が身につく

テファリキでは、基本的にすべて見守ります。ケガや暴力の可能性がある場合のみ仲裁します。日本にはかわいい子には旅をさせろという諺もあるように、見守る勇気が重要になってきます。もしトラブルがあった場合は中立の立場を徹底し客観的にとらえることを心がけましょう。親が感情的になってしまうのはNGです。自分たちで物事を解決する力や、自分の意思を伝えたり相手の意見を汲み取ったりするコミュニケーション能力が身についていくのです。

ふくろう先生
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ですが、子供の行動に感情的になってしまう場合もありますよね。そんな時はアメリカ式を試してみてください!

日本の子育て。日本と海外のしつけの違い。ダダコネ時期のアメリカン対処法!

「テファリキ」のデメリット

うぐいす君
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せんせい。テファリキ教育さえすればすべてがうまくいくのですね!!!

ふくろう先生
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あくまで、一つの考え方と思った方が良いです。試す価値はとてもありますが、こだわる必要はありません。

ふくろう先生
ふくろう先生

育児、教育は多種多様性が求められますよ!

世界の人気の教育方針ですが、すべてがメリットとは言えません。海外でうまくいっても日本の教育にコミットするとは言えません。

海外と日本での教育方針の相違

赤ちゃんとおもちゃ

教育方針については様々な学説があり、各国、各家庭により千差万別です。日本では少子化、核家族化が進み、近隣住人との交流が少なくなっています。また、保育所などの施設も足りず保育士の人数も慢性不足も問題視されていますよね。日本の幼児教育現場からするとテファリキを行える基盤が出来てないと言えるでしょう。

実際現場で働く方の意見を聞くと、子供に対しての教育者比率はとても低いと言えます。大人一人に対して子供が数十人面倒見なければいけないとなると、テファリキのような細かな対応は実質不可能です。

実際に保育所で事件や事故が起こる事がたくさんあり、日々ニュースで取り上げられていま居行

教育現場にすべて丸投げではいけないという事が明白です。日本は世界から見ると幼児教育のカリキュラムに大きく遅れています。

ふくろう先生
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現状すぐには良くなりません。家庭での教育を考え直した方が現実的で確実です。

教育への熱意不足

子供の教育をするにはまず大人が教育をすることに興味を持ち学ばなければなりません。子供と学びをチャレンジしながら成長をしていく。まさにテファリキを親子で行う必要があるのです。

実際にいかがでしょうか?ご自身で考えてみてください。過酷な労働、安い賃金、他人の子、職場の状況。仕事とはいえ毎日全力で取り組めるでしょうか?教育者の心身、職場の状況、すべてにゆとりがある環境でこそ成り立ちます。

例えば、とても忙しい飲食店で子供たちが騒がしい場合。従業員としては「めんどくさい」という意識が働いてしまう事が誰もがあります。もちろん仕事ですから対応はしますが、適当にあしらわれてしまった経験もあるのではないでしょうか?教育現場では日常的に起こっている事だと思います。

ですが、自分の子供なら。自分の家ならどうですか?万が一怪我をしてしまったら。万が一アレルギー食材が入っていたら。それが親である自分の手で起こしてしまったならば。最愛の子供を傷つけてしまったとしたならば。苦しむ我が子を見てしまったならば、後悔しか残らないでしょう。

幼児教育の施設を探したり、文句を言うのではなく、まず一番身近な家庭で行えることから始めてみましょう。

ふくろう先生
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レストランの食材アレルギーに関する記事がありますので良ければご覧ください。

ご家庭で「テファリキ」

ふくろう先生
ふくろう先生

なにはともあれ、家庭で出来ることからはじめてみませんか?

テファリキの考え方を取り入れてみましょう。

■危険なものを排除し過ぎない

子どもがいる家庭では、ケガの原因になりそうなものは排除しますよね。しかし、テファリキで危険と言われそうな機材、例えば釘やのこぎりの大工工具の遊びも積極的に行います。一般的に危険に思えるものでも、大人が安全に配慮し、見守りながら使わせることで、子どもの創造性を伸ばすことにつながるのです。

時には怪我や失敗を経験することによって、子どもたちが「リスクテイカー」になり、より豊かな成長を促せると語ります。親としては、子どもがケガをすることをつい恐れてしまいますが、失敗を乗り越える。痛みを知る事はとても大切です。

しかし、刃物を扱わせることや、目を離したりしてはいけません。常に観察し、危険予測をしながら一緒に行動をします。何かあった時にはすぐに手を差し伸べてるようにしましょう。そうでない場合、決して怪我の可能性のある物を一人で扱わせてはいけません。

■外遊びを積極的に!

ニュージーランドのある園では、子どもたちの一日のスケジュールとして決まっているのはモーニングティー、ランチ、アフタヌーンティーの3つだけだそうです。その他は、基本的にどんな天気でも外遊びをします。

外遊びは、五感を刺激したり、子どもが自分なりの遊びを見つけたりするのに最適と心理学者の石﨑一記氏は提言しています。外遊びは、自律性や有能感、集中力や発想力といったあらゆる能力を育てる効果があるのだそう。その際に指導を行う事、「ああしなさい」「これはだめ」と口を出せば自律性は育ちません。また、子どもが自律的に「見て見て!」と誇らしげに言ってきたときに素っ気ない態度をとれば有能感は育ちません。子どもを尊重し、子どもと一緒に楽しんで遊ぶ。そしてしっかりとリアクションを取ることが大切です。

休みの日は、積極的に外遊びをするよう心がけてみてはいかがでしょうか。一日の中でも数十分でも構わないと思いますよ。

ふくろう先生
ふくろう先生

私の場合はほったらかしてしすぎて怒られる場合がありますが、大きな怪我をさせない程度に遠くから見守るスタイルです。ですが、やり過ぎには注意を!

■習い事の必要性を見直す

日本の都市部で幼児でも習い事で毎日が埋まっていくような教育スタイルが近年非常に増えています。

お金を払って塾の先生に委ねているだけでは、親自身が育児に自信がなくなる可能性があります。ニュージーランドでは、就学前や小学生の頃から塾に通っているような子どもはいないそうです。その代わり、自然の中でたくさん遊び、いろんなことを学び感じることで自分の得意な分野を伸ばしたりしているのです。

学力は中学生から塾に通わせも一般的には遅くはありません。実際に幼児の頃から塾に通わせ学力アップを目指しても大人になり学力が高くても社会人として素晴らしいと言えるかはわかりません。0歳から6歳頃までの幼少期は社会性を培う大切な時期でもあります。子供が主体的に学びたいという意思を持っているのであればサポートしてあげるべきでしょうが、親の心境や周りの環境などの理由で学ばせ時間を取られる場合、一度見直してみてもいいかもしれません。

ふくろう先生
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私自身、親が勉強には自信が無いと言って塾に通わせてもらっていましたが、塾の事よりもカブト虫を捕まえに行ったことの方が覚えてますよね。

うぐいす君
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別の考え方もあります。小さい頃にたくさんの事を体験させることはある種メリットとも言えます。たくさんの体験についてはこちらの記事をご覧ください。

テファリキの体験

うぐいす君
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テファリキ。なんとなくイメージはできるんですが、実際は出来るかわかりません。

ふくろう先生
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もちろんそうですね。

ふくろう先生
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そんな時には、体験です!!

ニュージーランド親子留学のススメ

現地のライフスタイルや教育スタイルをニュージーランド親子留学!

留学とは学生の頃に行くだけではありません。親子での体験留学は個人留学とは全く違い、親子一緒だからこそ楽しみながら多くの事を経験できます。異国の経験が人を成長させます。子供と同じ経験をしながら成長するきっかけになります。文化の違いを学んでみるもの良い体験になりそうですね。

私たちの家庭で出来るテファリキ教育を。

ニュージーランド発祥の幼児教育カリキュラム。それは子供自ら考える力を尊重する方針だととらえています。

私たちが住む日本にはニュージーランドの環境ではなく、人口自体大きく違います。子供一人当たりに対する教育者の確保は現実的にも不可能。日本でのテファリキ教育は家庭にて親が行う他に方法がありません。つまり教育者である親の考え方が重要になってくるのです。

日本の待機児童問題は未だに解決する見込みはありません。他人に頼り、行政に文句を言っている間に子供は成長してしまいます。

少子高齢化も進む社会。保育所等が急激に増加する見込みも少なく、超過労働になる保育士さんたちの負担が増え業務も雑になる事もあるでしょう。その結果、報いを得るのは私たちの大切な子供です。

子供の犯した責任は親の責任。しかし親の手抜きは子に背負わせてしまいます。

私たちの大切な子供の将来を輝かしくなるように。子供たちに接していきましょう。

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